ヘメロカリスの上手な育て方について紹介します。
ご注文いただいた品種の苗は、9~10月頃にお届けします。 ヘメロカリスは“パーフェクトプランツ”と呼ばれるほど、手間要らずでよく育ちます。苗が届いたらさっそくお庭や鉢(プランター)に植え付けてください。地植え、鉢植えいずれの場合も、ネームプレートを刺しておくと、品種が分からなくなることを防げます。
1. 日当りや水はけの良い場所が適当です(半日以上日が当たり、放っておくと雑草が生い茂るような場所)。土がかたい場合は、良い土を客土したり、 赤玉土や鹿沼土などをまぜて、根が張りやすい状態にしておきます。最初の植え付け時は無肥料が無難です。
2. 40~50cm間隔で植え付けてください。20~30cmの深さの植え穴を掘り、そこに山高になるように一度土を戻します。根を広げた状態で苗を置き土をかけます。 深植えになり過ぎないようにして下さい(根と茎の境目が2~3cm地中に入る位)。用土が根間にしっかり入るようたっぷりと潅水します。 この時土がへこんで根が表面に現れてしまうようであれば土を足します。
3. 植え付けからしばらくは見た目に変化はありませんが、その間に地中に根を伸ばします。春が近づくと芽が出てきます。
1. 植え付けは6号鉢に1株が目安です。ふるいで粉やみじんを取り除いた赤玉土か鹿沼土の単用、または混合土を用いるようにしてください。鉢底にネットを敷き軽石を入れ、元肥として緩効性肥料を施しておきます。最初の植え付け時に肥料をあげすぎることは禁物です!
2. 用土を鉢の3分目くらいまで入れて根を広げた状態で苗を置き、用土が根間にしっかり入るよう箸などで土を突きながら植え付けます。植え付け後はたっぷりと灌水します。
3. 植地植えの場合と同様に、植え付けからしばらくは見た目に変化はありませんが、その間に地中に根を伸ばします。春が近づくと芽が出てきます。
※1:6号鉢
※2:ネット
※3:軽石
※4:緩行性化成肥料
※5:赤玉土か鹿沼土を単用もしくは混合土
地植え、鉢植えどちらの場合も、土の表面が乾いたら水やりをする程度で大丈夫です。寒い間は水やりを控えめにしてください。
鉢植えの場合は蕾が上がってきたら水を多めに与え、水切れさせないように注意してください。
吸肥力の強い植物ですので、施肥についてあまり神経質になる必要はありません。春(4~5月)に花用の肥料をあたえると、葉色がよくなり、花もたくさん付きます。
春(4~5月)に株のまわりに置き肥をします。水やりの際に液肥を与えてもよいでしょう。
注意したい害虫は、アブラムシとスリップス(アザミウマ)です。開花に影響を与えたり、花色がまだらになったり、花弁が縮れたりするおそれがありますので、花芽が見えてきたら予防的に対応しておくと花がきれいになります。対策としては株元にオルトラン粒剤を少量まいて、防除してください。
ヨトウムシやコガネムシの幼虫に芽や根をかじられている場合は、適用のある殺虫剤で防除します。 秋にさび病になることがありますが、ほとんどの場合それで枯れることはありません。ひどいようであれば殺菌剤を施してください。
デイリリーの名の通り、一つひとつの花は一日で終わっていきますが、翌日にはまた新しい花が咲き、日々瑞々しさを楽しめます。
咲き終わった花は萎れた花の首部からもぎ取るようにしてください(タネをつけ始めて養分をとられる原因にもなります)。蕾がなくなったら花茎の付け根から切り取ります。
花が終わったら9月頃にお礼肥を施します。
植え替え、株分けともに、花が終わってから9月~10月上旬頃まで最適期です(関東以西標準)。この時期であれば、根がしっかり張った状態で冬を越すことができます。寒い時期に行うと根がしっかり張らない状態で冬を越すので、翌年の生育が妨げられることがあります。また、春に行った場合は、花が少なかったり小さくなったりすることがあります。
花期が終わる頃には、根もよく張り、特に鉢植えの場合は鉢が手狭になっていることがあります。そのため、翌年に備え、一回り大きな鉢に植え替えてやります。掘り起こした根部を新しい土にしっかり広げ、よく根づくように埋め替えてください。作業後にはたっぷりと水をやります。
株分けは3~4年ごとが目安です(5年以上放置すると、株が大きくなりすぎて作業しづらくなります)。方法は、芽と芽の間にマイナスドライバーなどを差し込んで、根のつき具合を確認しながら切り離します。通常3~4株ほどに分けるとよいでしょう。分けた株は、葉を根元から1/3ぐらいを残して切り、根が乾かないうちにしっかり植え付けしてください。
タブレット・スマートフォンの場合は、画像を横にずらしながらご覧ください。